西表島生き物図鑑 |
方言名 カマイ |
和名 リュウキュウイノシシ |
西表島のイノシシは他の地域のものと比べて特に小柄で、大きなものでも50kg程度。豚との混血が進んでおらず、原種のためと言われる。 蛋白源として、また農作物を荒らす害獣として西表島では古くから人間とかかわりが強い。 昔は犬で追い詰めフク(矛)で突いて仕留める猟や、数百kgもの石で押しつぶすヤマという罠で獲られていた。現在は台湾から伝わった罠をもとにした括り罠で主に獲られている。 カマイは「捨てるところは尻尾だけ」といわれ、肉だけでなく骨・内臓・血にいたるまで全てが食べられる。 西表島の山中にはカマイから田んぼを守るため築かれた猪垣があちこちに残されている。 |